近藤 岳 パイプオルガンの可能性
日本のオルガン界の将来を背負って立つと目される若手オルガニストの代表株、近藤岳が、1年間の文化庁在外研修員としてのフランス滞在を終え、帰国後初の本格的リサイタルを行ないます。
「天と地へのオマージュ」と自ら名づけたプログラムは、オルガンの「聖と俗」、「光と闇」の二つのベクトルを軸に繰り広げられます。
第一部は、呼吸する楽器、オルガンの象徴ともいえる祈りの音楽の原点、グレゴリオ聖歌のコラールで幕をあけ、深遠から天上の光を臨むような祈りの音楽が、神奈川県民ホール小ホールの空間に聖堂の響きを再現してゆきます。
第二部は、東京芸術大学の同級生でもあり、横浜を拠点に、ジャズから現代音楽、作曲、即興と独特のグルーヴ感溢れるパフォーマンスで幅広く活躍するパーカッショニスト神田佳子をゲストに迎え、伝統の枠を飛び越え、思い切りパワフルに、あるときはとことんキッチュに、ジャズや民俗的な響き、即興的パフォーマンスを取り入れ、オルガンの様々な可能性にアプローチするプログラムを展開します。
はるかな過去へ、そして未来へ。豊穣な音の色彩と力強い響きが生み出すオルガンの宇宙。今その核心に迫り、開かれようとしている未知なる可能性をお聞き下さい!
[プログラム]
【第1部】天に祈る。 …輝ける垂直のために。 J.S.バッハ:マニフィカトによるフーガ BWV 733 J.A.G.ギラン:「第2旋法による組曲」より「ティエルスをテノールで」 N.deグリニー:賛歌「アヴェ・マリス・ステラ(めでたし海の星)」 S.グバイドゥーリナ:光と闇 J.ラングレ:「グレゴリオ聖歌による3つパラフレーズ」op.9 より 第2曲「アヴェ・マリア、アヴェ・マリス・ステラ」 O.メシアン:「キリストの昇天」より 第2曲「天国を請い願う魂の清澄なアレルヤ」 第3曲「キリストの栄光を自らのものとした魂の歓喜の高まり」
【第2部】地に祈る。 …鼓動する水平のために。
アンプロヴィザスィオン(即興)I* J.L.フロレンツ:賛歌「ロード」 op.5 より 第2曲「魔力を解くための祈り」 第3曲「マリアの竪琴」 T.エスケシュ:グラウンド II オルガンと打楽器のための* アンプロヴィザスィオン II* A.ハイラー:タンツ・トッカータ* A.ペルト:断続する平行 A.ジョリヴェ:打楽器と管弦楽のための協奏曲 より 第4楽章* *打楽器共演/神田佳子 *曲目等はやむを得ず変更になることがございます。
「祈りの淵〜天と地へのオマージュ」 近藤岳 パイプオルガンの可能性
会場:神奈川県民ホール小ホール 日時:2008年5月10日(土) 15時開演(14時半開場) 終演後、出演者によるポストトークもあります! チケット:全席指定 一般2,500円 学生2,000円 *4月19日「東京シンフォニエッタ」公演とのセット券 一般4,500円 学生3,600円 *未就学児童の入場はご遠慮いただいております。*託児サービスが有ります。 この公演は終了しました
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