昨年のフェスティバル公演「クラシックな休日をin音楽堂」で、エネルギッシュな「ラプソディ・イン・ブルー」により音楽堂を揺るがせ、聴衆の大喝采を浴びた山下洋輔氏。今回も、携帯ダウンロードやCDなどメディアでの鑑賞では味わえない《ライブ演奏だからこそ味わえる醍醐味》をお届けします。

本企画は、山下氏というアーティストが持つ底知れぬエネルギー、既存の枠を打ち破りほとばしる豊かな音楽性を、木のホールでの「クラシックなコンサート」というスタイルを通して広くご紹介することで、聴衆の新鮮な感覚を呼び覚まし、音楽それ自体を心から楽しむきっかけとしていただけたら、と願っての企画です。

昨年の公演がオーケストラの楽しさ、クラシックの魅力を紹介する目的だったのに対し、今回は山下氏が主役。ピアノ・ソロで、あの有名なバッハ作曲「無伴奏チェロ組曲第１番プレリュード」を山下氏が縦横無尽に展開するかと思えば、佐渡裕指揮・東京フィルとの競演で、ガーシュインの名曲「ピアノ協奏曲へ調」に、なんと初挑戦。 《山下洋輔ヴァージョン》と銘打たれた演奏が、いったいどのように炸裂するのか、 大いにご期待ください！

途中、山下・佐渡両氏の人柄に触れるトーク・コーナーも交え、また開演前にはホワイエで若手演奏家によるジャズの生演奏も予定しています。リラックスした雰囲気で過ごす春の宵のひととき。是非音楽堂にお運びください。